大阪市天王寺区上本町6-8-24 S・Wミール101号

大阪上本町駅より徒歩3分 ・ 谷町九丁目駅より徒歩5分

診療
時間

月/火/水/木/金 9:30 〜 19:30
9:00 〜 19:00

根 管 治 療 root canal treatment

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歯の命を守る
専門治療

従来の歯科治療では、虫歯部分だけでなく健康な歯質も予防的に削ることが一般的でした。しかし、歯には再生能力がないため、一度削られた歯質は二度と戻りません。削りすぎは歯へのダメージを増大させ、結果的に歯の寿命を短くしてしまいます。

当院では「1本でも多くの歯を、できるだけ長く患者様のお口に残す」という理念のもと、最小限の侵襲で最大限の効果を得る「MI治療(ミニマルインターベンション)」を実践しています。この先進的なアプローチにより、患者様の大切な歯を守り、将来的な口腔健康の維持向上に貢献します。

当院の精密根管治療の特徴

マイクロスコープによる精密治療

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根管は非常に細く複雑な構造をしており、その直径はわずか0.1mm程度のものもあります。肉眼による治療では見落としや見誤りが生じる可能性がありますが、当院では最大20倍の倍率を持つ歯科用マイクロスコープを導入し、根管内部を鮮明に観察しながら精密な治療を行っています。

マイクロスコープの使用により

・副根管(メインの根管から分岐する小さな根管)の発見率が向上
・歯根破折(歯の根の亀裂)の早期発見が可能
・根管内の感染組織の完全除去率が向上
・器具破折などの偶発症のリスクが低減

これらの利点によって、治療の成功率が従来の方法と比較して飛躍的に向上します。

ラバーダムによる無菌的治療環境の構築

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根管治療の成功には、治療中の唾液や口腔内細菌の混入を防ぐことが極めて重要です。当院では、ラバーダムと呼ばれる特殊なゴムシートを使用し、治療対象の歯のみを露出させ、完全に隔離した環境で治療を行います。

この無菌的環境下での治療により

・口腔内細菌の根管内への侵入を防止
・治療中に使用する薬液や器具が誤って飲み込まれるリスクを排除
・治療効率と精度の向上

国際的な根管治療の標準では、ラバーダム防湿は必須とされていますが、日本ではまだ一般的ではありません。当院では世界標準の治療環境を整え、最高水準の安全性と治療成績を追求しています。

高度なニッケルチタンファイルシステムの活用

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根管治療において、根管内部の清掃と形成は治療成功の鍵を握る重要なステップです。当院では、従来のステンレスファイルに代わり、柔軟性と強度を兼ね備えたニッケルチタン合金製ファイルシステムを採用しています。

ニッケルチタンファイルの特徴

・超弾性を持ち、湾曲した根管にも追従
・効率的な切削能力により治療時間を短縮
・根管本来の形態を維持した安全な形成が可能
・器具破折のリスクを低減

当院では複数の異なるニッケルチタンファイルシステムを症例に応じて使い分け、それぞれの根管の解剖学的特性に最適な治療を提供しています。

バイオセラミックスによる高密封性根管充填

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根管内部を適切に清掃・形成した後、最終的に根管を密封することで治療は完了します。当院ではバイオセラミック系シーラー(根管充填材)を使用し、従来の方法よりも高い密封性を実現しています。

バイオセラミックスの利点

・優れた生体親和性
・抗菌作用による残存細菌の不活性化
・硬化時の膨張性による緊密な封鎖
・長期的な安定性と耐久性

特に当院ではMTA(Mineral Trioxide Aggregate)を主な根管充填材として採用しており、従来のシーラーと比較して優れた臨床成績を示しています。

破折ファイル除去の高度技術

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根管治療中、まれに治療器具(ファイル)が根管内で破折してしまうことがあります。これは一般的な歯科医院では対応が難しく、多くの場合、歯を抜歯せざるを得ない状況に陥ることがあります。

当院では、マイクロスコープと専用の超音波チップを組み合わせた高度な技術により、破折ファイルの安全な除去を可能にしています。この技術は非常に繊細な操作が要求されるため、専門的な訓練を受けた医師のみが実施可能な高度な治療です。

破折ファイル除去のメリット

・抜歯を回避し、自分の歯を保存できる
・根管治療を完了させることで感染の再発を防止
・歯の寿命を大幅に延長

他院で「対応が難しい」と言われた症例でも諦めずに、まずは当院にご相談ください。

根管治療が必要となる主な症状と原因

  1. 自発痛(じはつつう):何もしていなくても痛みを感じる
  2. 温度刺激に対する痛み:冷たいものや熱いものがしみる
  3. 咬合痛(こうごうつう):噛むと痛む
  4. 打診痛(だしんつう):歯を軽く叩くと痛む
  5. 根尖部の腫れや膿瘍:歯の根の先端部分に膿がたまる

これらの症状がある場合、歯髄の炎症や感染が進行している可能性が高いため、早急な対応が必要です。症状が進行すると、顔面の腫れや発熱などの全身症状を引き起こす場合もあります。

根管治療が必要となる主な原因

  • ・深い虫歯による歯髄感染
  • ・歯の亀裂や破折
  • ・外傷による歯髄の損傷
  • ・過去の不適切な治療や不完全な根管治療
  • ・過度の咬合力による歯髄組織へのダメージ

根管治療症例

  1. Before
    Before
    After
    After
    治療費用: 7,000円
    治療期間: 6回
    治療内容: 根管治療で骨を回復した症例

    リスク・副作用

    ・治療後、痛みや違和感が出る事があります。
    ・治療後、根の病気が再発する事があります。
    ・治療した歯が黒っぽく変色する事があります。
    ・根の病気が再発した場合、被せ物等を外して治療を行う事があります。(外した被せ物の再利用は多くの場合出来ません)

  2. Before
    Before
    After
    After
    治療費用: 170,000円
    治療期間: 4回
    治療内容: 神経を残す治療

    リスク・副作用

    ・治療後、痛みや違和感が出る事があります。
    ・治療後、根の病気が再発する事があります。
    ・治療した歯が黒っぽく変色する事があります。
    ・根の病気が再発した場合、被せ物等を外して治療を行う事があります。(外した被せ物の再利用は多くの場合出来ません)

  3. Before
    Before
    After
    After
    治療費用: 341,000円
    治療期間: 4回
    治療内容: 根管治療、支台築造、補綴治療

    リスク・副作用

    ・治療後、痛みや違和感が出る事があります。
    ・治療後、根の病気が再発する事があります。
    ・治療した歯が黒っぽく変色する事があります。
    ・根の病気が再発した場合、被せ物等を外して治療を行う事があります。(外した被せ物の再利用は多くの場合出来ません)

  4. Before
    Before
    After
    After
    治療費用: 30,000円
    治療期間: 8回
    治療内容: 親知らずの移植

    リスク・副作用

    ・治療後、痛みや違和感、出血、腫れ、麻痺などが出る事があります。

精密根管治療
の流れ

  1. 01

    精密診査・診断

    最初のステップとして、デジタルレントゲン撮影やCT検査を行い、歯の内部構造や根管の状態、周囲の骨の状態などを詳細に評価します。これにより、治療計画の立案と予後(治療後の見通し)の予測を行います。

  2. 02

    治療計画の説明

    検査結果をもとに、患者様の状態に最適な治療計画を立案し、以下の点について詳しく説明します。

    ・現在の症状が生じた原因
    ・推奨される治療法とその根拠
    ・治療に要する回数と期間
    ・治療費用と保険適用の範囲
    ・予想される治療後の経過と予後
    ・治療を行わなかった場合のリスク

    患者様の同意を得た上で治療を開始します。

  3. 03

    歯髄の除去と根管へのアクセス

    十分な麻酔を行った後、マイクロスコープを用いて、感染した歯髄へ正確にアクセスするための開口部を形成します。この際、必要最小限の歯質のみを除去するMI(ミニマルインターベンション)の原則に従い、歯の構造強度を可能な限り保存します。

  4. 04

    根管の精密な清掃・形成

    ニッケルチタンファイルと専用の洗浄液(次亜塩素酸ナトリウム、EDTA溶液など)を用いて、根管内部の感染組織や細菌を徹底的に除去します。マイクロスコープを用いた視認性の向上により、従来は処置が困難だった複雑な根管形態にも対応します。

    特に側枝(根管から分岐する小さな管)や根尖分岐(根の先端部での複雑な分岐)などの解剖学的複雑性にも配慮した精密な処置を行います。

  5. 05

    高度な根管充填

    根管内が適切に清掃・消毒されたことを確認後、バイオセラミック系シーラーとガッタパーチャポイントを用いて、根管を三次元的に緊密に充填します。これにより、外部からの細菌の侵入を防ぎ、治療の長期的な成功を支えます。

  6. 06

    歯冠部の修復

    根管治療後の歯は、通常の歯と比較して脆くなりやすいため、適切な修復処置が必要です。症例に応じて、コンポジットレジン充填、オールセラミッククラウン、CAD/CAM冠などの最適な修復方法を選択し、機能性と審美性の両立を図ります。

当院の根管治療に対する考え方

当院では「対症療法ではなく原因療法」を理念として掲げています。単に目の前の症状を緩和するだけではなく、なぜその状態になったのかという根本原因を追究し、個々の患者様に最適な治療を提供することを心がけています。

患者様一人ひとりに対して

「なぜこの状態になったのか」
「あなたにとって最適な治療法は何か」
「治療後の長期予後はどのように見込まれるか」

これらを丁寧に説明し、患者様と共に最適な治療方針を決定していきます。

お口の健康に不安を感じている方、他院で「治療が難しい」と言われた方も、どうぞお気軽に当院にご相談ください。技術と誠実な診療で、患者様の大切な歯を守るお手伝いをいたします。

当院にお越しください

「歯の神経を抜く治療」と言われた方、「歯の根の治療」が必要と言われた方、根管治療でお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。

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