冬に増える「歯ぐきの腫れ・出血」…その原因は乾燥かも?
口の中も“冬支度”が必要です
冬になると手や肌が乾燥するように、実はお口の中も乾燥します。
「最近、歯みがきのときに血が出る」「歯ぐきがピリピリする」
そんな違和感を感じていませんか?
大阪上本町でも、11月から2月にかけて歯ぐきのトラブルで来院される方が一気に増えます。
その多くが「冬特有の乾燥」や「血行不良」によるものです。
寒さで体が冷えると、血液の巡りが悪くなり、歯ぐきへの栄養や酸素の供給も滞ります。

歯ぐきが腫れたり出血したりする原因
歯ぐきのトラブルには、いくつかの原因があります。
代表的なのは次の4つです。
- 乾燥による唾液の減少
唾液には細菌を洗い流す自浄作用があります。
冬は空気が乾燥し、口呼吸も増えるため唾液の分泌が減りやすくなります。 - 歯周病の初期症状
出血や腫れは、歯周病の初期サインであることも少なくありません。
寒くなると血行が悪くなり、炎症が起こりやすくなります。 - 免疫力の低下
体の抵抗力が落ちると、口の中の細菌が増えやすくなります。
風邪をひきやすい時期は、お口のトラブルも増えるのです。 - 歯みがきの力が強すぎる
年末の忙しさでストレスが溜まり、ついゴシゴシ磨いてしまう。
その刺激で歯ぐきを傷つけ、出血してしまうケースもあります。
乾燥が歯ぐきに与える影響
冬は暖房の使用で室内も乾燥しがち。
お口の中が乾くと、唾液の量が減り、細菌が増殖します。
口の中で増えた細菌が歯ぐきに炎症を起こし、腫れや出血につながります。
「朝起きたときに口の中がネバつく」
「マスクをしていて息苦しく、つい口呼吸になる」
そんな方は、すでにお口の乾燥が進んでいるかもしれません。
自宅でできる“冬の歯ぐきケア”
① こまめに水を飲む
のどの乾燥対策にもなります。温かい白湯がおすすめ。
② 部屋の加湿をする
就寝時は加湿器を使うと効果的です。枕元に濡れタオルをかけるだけでも違います。
③ 歯みがきの力をやさしく
力を入れすぎると歯ぐきを傷つけます。歯ブラシは“やわらかめ”を選びましょう。
④ 食生活の見直し
ビタミンC・ビタミンEは歯ぐきの健康維持に効果的。
みかんやブロッコリー、ナッツ類を積極的に。
歯科医院でできるケア
- プロのクリーニング:歯石を取り除いて細菌を減らす
- フッ素・薬用ジェルの塗布:歯ぐきの炎症を抑える
- ブラッシング指導:自分に合った歯ブラシの選び方をアドバイス
- 定期検診:初期の歯周病を早期発見
特に冬は「痛みが出てから来院する方」が多いですが、
出血や違和感の段階で受診すれば、ほとんどの場合は簡単なケアで治まります。
当院の取り組み:「冬の予防強化月間」
はいしゃさん 大阪上本町では、11月〜2月を「冬の歯ぐき予防強化期間」として、
歯ぐきチェックとクリーニングを中心に行っています。
- 個室診療で安心して相談できる
- 駅近で通いやすい
- 女性歯科医師によるやさしいケア
- 子どもから大人まで一緒に受けられる
地域の方が一年を通して健康な笑顔で過ごせるようにサポートしています。
よくある質問
Q1. 出血があるときは歯みがきを控えた方がいいですか?
→ むしろ優しく磨いた方がいいです。出血は炎症のサイン。汚れを落とすことで改善します。
Q2. 市販のうがい薬は効果がありますか?
→ 一時的には効果がありますが、根本的な予防には歯石除去やクリーニングが必要です。
Q3. 歯ぐきの腫れが治らないときは?
→ 歯周病の可能性もあるので、早めの受診をおすすめします。
まとめ
寒くなると、肌や喉と同じように「お口も乾燥」します。
それが歯ぐきの腫れ・出血の引き金になることもあります。
冬のうちにしっかりケアをして、春を気持ちよく迎えましょう。