高齢者に多い「誤嚥性肺炎」とお口のケアの関係
はじめに:なぜ高齢者は肺炎になりやすいの?
「食事中にむせることが増えた」
「飲み込んだ後に咳き込むことが多い」
大阪上本町エリアでも、ご家族から「高齢の親が誤嚥性肺炎にならないか心配」といったご相談をよくいただきます。
高齢者に多い病気のひとつが 誤嚥性肺炎。
実はこの病気、食べ物だけでなく お口の中の細菌 が大きく関わっていることをご存じでしょうか?
今回は、誤嚥性肺炎とお口のケアの関係 をわかりやすく解説します。

誤嚥性肺炎とは?
誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液に含まれる細菌が誤って気管や肺に入ることで起こる肺炎です。
特に高齢になると、
- 嚥下機能(飲み込む力)が低下
- 咳反射が弱くなる
- 免疫力が落ちる
これらの要因で誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
お口の細菌と肺炎の関係
お口の中には常に細菌が存在します。
健康な人でも1mgのプラーク(歯垢)に1億個の細菌がいるといわれています。
- 歯磨き不足 → 細菌が増える
- 入れ歯の清掃不足 → 細菌の温床になる
- 舌の汚れ(舌苔) → 誤嚥時に肺へ運ばれる
例えるなら「口の中は細菌の工場」。
その細菌が肺に入ることで、誤嚥性肺炎のリスクが高まるのです。
高齢者のお口ケアが重要な理由
誤嚥性肺炎の予防には 口腔ケアが不可欠 です。
- 歯磨き・フロス:細菌の数を減らす
- 入れ歯の洗浄:夜間も清潔に保つ
- 舌の清掃:舌苔を取り除く
- 定期的な歯科検診:歯周病や虫歯をチェック
これらのケアにより、お口の中の細菌を減らし、肺炎リスクを下げることができます。
当院の特徴:シニア世代に寄り添うケア
「はいしゃさん 大阪上本町」では、高齢者のお口の健康を守るために以下の取り組みを行っています。
- 入れ歯のチェック・調整:噛みやすさと清掃性を両立
- 誤嚥予防の口腔体操指導:「パタカラ体操」で飲み込み力をサポート
- 定期検診とクリーニング:お口の細菌を減らす
- ご家族と一緒に学べるケア指導
第三者目線で見ても「高齢者とそのご家族に安心感を与える体制」が整っている医院です。
一般的なケアの流れ(シニア世代の場合)
- お口の状態チェック(歯・歯ぐき・舌・入れ歯)
- プロのクリーニング
- 入れ歯の調整・洗浄指導
- 口腔体操(嚥下トレーニング)
- ご家族へのホームケアアドバイス
よくある質問Q&A
Q1. 歯がほとんどなくてもケアは必要ですか?
A. はい。歯がなくても舌や入れ歯に細菌が付着するため、ケアは重要です。
Q2. 入れ歯は寝るときも外した方がいいですか?
A. 基本的には外して清掃・乾燥させるのが理想です。装着が必要な場合はご相談ください。
Q3. 自宅でできる誤嚥予防法はありますか?
A. 「パ・タ・カ・ラ」と声を出す体操や、よく噛む習慣が効果的です。
誤嚥性肺炎は「お口のケア」で予防できる病気のひとつです。
ご本人はもちろん、ご家族のサポートが重要になります。
はいしゃさん 大阪上本町 では、シニア世代とそのご家族に安心していただけるサポートを行っています。